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2024/04/26 19:08 |
我は傷口にして刃、生贄にして刑吏

そんなこんなでスクイズの録画を頼んでいた友達からテンションの高いメールが届きました。
言葉様がやってくれたみたいです。
さすが僕等の言葉様!!

なんか昨日話してて、確かに言葉様がウザがられてハブられるのもわかるんですが、
世界は世界で「クラスに友達多いけど、影で文句言われてるタイプ」だと思うんですよね。
女子にありがちなその人がいなくなった瞬間に悪口言う感じ。
怖い、女子怖い。
あと卒業したら友情も卒業、みたいな。

メールの内容からして
「斧事件で自粛したとかいうレベルじゃなくて普通に放送できない」
らしいので非常に気になる次第であります。
言葉様は是非幸せになってほしいんですが駄目なんだろうなぁ…。

今期は数年ぶりに大量にアニメを見ました
おお振りと絶望先生とスクイズとグレンラガンとバッカーノの5つですが。
テレビを見ない私にしては凄い。

そして結局見に行ってしまいました、スクイズ。


いやー、あれは地上波で放映できないわ。
血を黒くしました☆とかのレベルじゃなくてね。
DVDだと赤く修正されてんのかなー。
まぁ誠は最悪だけど言葉様は最初から最後まで言葉様で一貫してたからなー。
二人で「やりおったー!」とテレビに向かってツッコミを入れました。
激哀れです。

最終回を見た氷帝メイツの各々の反応。

跡部:アニメなんて子供が見るもの。ジブリくらいの知識しかない
樺地:妹と一緒に良く見てるけど深夜アニメという選択肢がそもそもない
日吉:全力でどうでもいい。でも先輩命令で見る羽目になったけど結局最終回は見てない
滝 :ケーキの飾りつけが美しくないとかどうでもいいとこを気にしてそう
ジロタス:爆睡
岳人:エロシーンがなくてガッカリ、結局言葉が誠とやったのかやってないのかが気になる所
宍戸:前半の展開に激昂し、後半の展開に心を鎖国
忍足:言葉様フィーバー
長太郎:雨、逃げ出した後。


宍戸辺り「中に入ってないじゃないですか」の言葉様の発言の意味がわからなくて
放送終わった後忍足に尋ねて真相を教えられてギャワーってなってそうで居た堪れない。
長太郎は二日間くらいご飯を食べられなくなりそう。
頑張れ長太郎、頑張れ長太郎。



そして以下、氷帝メイツがスクイズを見たときの反応小話。
滝と岳人とジロタスを入れる隙がありませんでした。
激惨敗。






**********************************************************************************







眠い目をこすりながら朝練に出てきてみたら、朝っぱらから宍戸の目が死んでる事態に遭遇した。
あたし、超困惑。

「……跡部、何があったの」
「俺が知るか」
恐る恐るまだまともな跡部に声をかけると、平常通りの腹立たしさしか含まず
朝の清々しさが一切感じられない偉そうな表情で笑い飛ばした。
「だってあんたここのトップ・オブ・ザ・バカじゃん」
「俺がこの学園の頂点なのは間違いねーが、テニス部の最下層が
 この俺様に向かって偉そうな口きいてんじゃねーよ、このめ(放送禁止用語)が」
「朝からショッキングな罵倒ありがとう呪われろ。じゃあ跡部も理由知らないのかぁ…」

困った。
揉め事の当事者じゃなくても何となくは理由くらい知ってると思ったのに。
誰か他に理由を知ってるような人……と見渡すと、微かな違和感を感じる。

「そういえば長太郎がいないけど休み?」
「あのバカは『なんか、色々ある人のことを考えすぎて胸が痛いんだ』そうですが」
あまりにリリカルな理由が日吉の口から飛び出してきて、
それが例え長太郎の言葉であっても日吉の声で再生されると何とも微妙な気持ちになる。
隣の跡部もそうだったのか、あたしと同じように日吉へ生暖かい視線を向けた。
「何を考えているかは検討が付きますが即刻その不愉快な視線を止めて下さい」
自分でもそういうリリカルなキャラじゃないのは良くわかってるのか、
あたしと跡部の反応に大いに気分を害した様子。
イヤなら他の言葉に置き換えて喋れば良かったのに。
なんか日吉ってこういうとこが律儀だよね。

「日吉はなんか知ってるの?宍戸の目が死んでる理由」
「俺が知るわけ無いじゃないですかバカじゃないですか」
「こいつをバカ呼ばわりすんのはバカに失礼だろ、バカに謝れ」
「そうですね、元気出してください先輩」
まるで打ち合わせしていたかのように淡々と進む悪意200%(当社比2倍)な言葉の暴力。
朝から絶好調ですねお前等。
「うるせーーーーーー!!!」
「元気…出してください」
「樺地まで……!!」
自分がそこまでショックを受けていたかと思うと微かに悲しくも感じるけれども
普段あまり積極的に喋りかけてくれない樺地が珍しく
喋りかけてくれたのでプラマイゼロでカウントしようと思う。
前向きに行こう、前向きに。

「ああ、でも昨日あの人達で集まってマンガを見るとか言ってましたね」

そう言えば、と前置きして日吉は何か凄くどうでもよさそうな事を告げる。
でも多分それが原因なんだな、と薄々感づいてしまう自分が憎らしい。
「マンガ?」
「なんでも放送中止になって絶望的だったマンガが奇跡的に放送されるとか
なんとかでみんな集まって見る話になってたみたいですが。俺は断りましたが」

予想以上にどうしようもない言葉に、残念そうな溜息を付く。
挙句の果てに樺地すらも心なしか同情したような視線を日吉へ向けている。
やはり自分でも馬鹿馬鹿しい事を言っている事を理解しているのか
日吉は微妙に居心地悪そうにふいっと横を向いた。
「くっだらねぇ……」
「マンガやない!アニメや!」
「うわ、いきなり話に入ってこないでよ!つーか宍戸顔色悪いけど大丈夫?」
「激平気だから気にすんなよ……」
そう普段とは考えられないくらい気弱な声で返答した宍戸にうっかり跡部と顔を見合わせる。
どうしたんだこの男。
「平気ならいいんだけど……。でなんでそんな元気ないの。
 あとあたしの心の拠り所の長太郎が休みなのはなんで?」

あたしの言葉に今度は宍戸と忍足が顔を見合わせて溜息を吐いた。
なんか深刻な理由ですか。
深刻な理由ならば今すぐあたしは長太郎の下に駆けつけなければならない。
それが乙女道。

「まぁ…なんつーか大人の階段から激突き落とされたっつーか…」
「前からサーブが来るのをわかってて打ち返そうとはしたんやけど
 まさか頭上にコロニーが落ちてきて…みたいな感じやな」
「全然意味わかんないよ、とりあえず長太郎の休む理由だけ教えてよ」
「くだらねぇ事言ってる暇があったら俺に勝つ努力でもしてみろ」
「そんなもんに俺を巻き込もうとしてたんですね、冗談はメガネだけにしてください」
普段ならばここでメガネの尊さをくどくどと説教し始めるとこなのに、
今日に限って何故か忍足は妙に満たされたような不愉快な顔で勝ち誇った。
何だコイツ。

「何とでも言え、俺は昨日の逆転ホームランで満足なんや」
「何が逆転ホームランだよ!激スプラッタじゃねぇか!俺は聞いてねぇぞ!」
「最終回で全てを吹き飛ばす覚醒っぷりを見てショックを受けるお前が悪いんや!」
「覚醒も何も激猟奇殺人事件じゃねぇかよ!」

唐突に全く意味のわからない喧嘩を始めた忍足と宍戸に思い切り取り残されるあたし達。
結局頭上からコロニーは落ちてきたことしかわからないんですが。
でも猟奇殺人ってねぇ…。

「日吉、何の話かわかる?」
「だから昨日見たマンガじゃないんですか?」
「マンガなのに猟奇殺人とかやっちゃうの?」
「俺に聞かないでください」
「せやからマンガやのうてアニメや言うてるやろが!!」
「だからあたしはさっきから長太郎はどうしたのって聞いてるんでしょー!!」
「最終回が受け入れられんで『こんなのが幸せだなんて俺は認めません!!』って
 絶叫しながら夜中なんに荷物引っ掴んで帰ってしもうた言うたやろ!」
「言ってないよ!」
「あんな激ショッキングな長太郎の顔見たの初めてだったぜ……」
「……俺関係ないんで行っていいですか」

話の軸が行ったり来たりしながら一向に見えない話の筋を探しあぐねていると、
いつもの如く短い導火線に火が点いてしまった跡部があたし達を一喝した。


「めんどくせぇからお前等全員走ってきやがれ!!」


ここで反論しても後の祭り。
結局長太郎がどうして休みなのか知らされないまま、
あたしは理不尽な外周をさせられる羽目になりました。

つーかどこからコロニーが出てきたんだろうか。

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2007/09/29 00:06 | 小話

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